【性別・職種別】薬剤師を辞めたい理由と取るべき行動

薬剤師 辞めたい

この記事では、さまざまな薬剤師さんの「転職理由」についてご紹介します。

現在の職場に不満を持っていて、転職を検討している薬剤師さんは、ぜひ参考にしてみてください。

目次

【男女別】薬剤師を辞めたい理由

男性は女性と比較して一般的に上昇志向が強い傾向にあり、年収アップや昇進を目指して転職に踏み切る例が多く報告されています。

一方、女性はワークライフバランスに合わせて柔軟に対応できる環境を求めて、転職する傾向があるようです。

男性薬剤師の辞めたい理由

男性薬剤師の転職理由は「年収アップ」および「昇進」の2つが大部分を占めると言われています。

薬剤師の年収は、勤務先が病院なのか調剤薬局なのかにより大きく異なり、特に病院薬剤師の年収は低い傾向にあります。

年収アップの度合いもバラつきが見られ、病院薬剤師は総じてほとんど年収が上がらないと言われています。

家族を養わなければならない男性は、年収アップを目的に転職を決断する例が多く見受けられます。

また現在の職場において上のポジションが空く予定がなければ昇進はできません。

そのため上昇志向の強い男性は、昇進を目的に、ポジションが空いている別の職場へ転職する傾向が見られます。

女性薬剤師の辞めたい理由

女性薬剤師はライフスタイル、特に「結婚」や「出産」という大イベントに合わせて転職する傾向が顕著に見られます。

結婚に伴い自宅に近い職場へ異動するケースが多く報告されています。

出産に伴い子供の送り迎えや急な病気、行事参加などに対応できるよう、短時間勤務や早退、シフト交代に柔軟である職場を求め、転職に踏み切る例も多く報告されています。

その他、薬局内という狭いスペースの中で、人間関係を理由に転職するケースも多く見られます。

上司や管理薬剤師との関係が悪い、お局の女性薬剤師と折り合いがつかない、同僚からいじめを受けているなどの理由が挙げられています。

【業種・職場別】薬剤師を辞めたい理由

薬剤師と一口いっても、その業務内容は多岐に渡り、働いている場所や経験値、雇用形態に応じて転職理由は異なります。

職場環境および会社環境に不満を抱いている、業種が嫌、雇用形態に問題があるなどさまざまな理由があるようです。

新人薬剤師の辞めたい理由

入社1~3年の新人薬剤師の転職は年々増加しています。

転職理由のトップは「思っていたのと違った」「聞いていた話と違った」というものです。

薬剤師への期待度が大きければ大きいほど、そのギャップを強く感じやすいようです。

薬剤師の主な業務内容は「調剤」と「服薬指導」の2つです。

新人は単調な調剤業務よりも、服薬指導を行うことにやりがいを感じる傾向があります。

服薬指導が多いと聞いていたのに実際は調剤業務ばかりという転職理由が多く見受けられます。

また、残業はほぼないと聞いていたのに、実際は新人時代から残業だらけだったなどもよく聞かれます。

その他入社早々、人間関係に悩む例も多く報告されています。職場の人間関係が良くない、トレーナーの人と合わないなどの声が多く聞かれます。

ドラッグストア薬剤師の辞めたい理由

ドラッグストアには、調剤薬局が併設されている店舗と併設されていない店舗があります。

調剤薬局がない店舗は処方せん薬を取り扱わず、OTC薬のみを扱います。

またドラッグストアはOTC薬のみならず、洗剤や化粧品などの日用品も多く扱うため、レジ業務、POPなどの売り場づくり、品出しといった薬剤師の役割以外の業務が多く発生します。

年中無休の店舗がほとんどであるため、土日祝日の出勤があります。

そのため、処方せん薬を扱いたい」「調剤業務をしたい」「本来の薬剤師業務である調剤と服薬指導に特化したい」「祝日は休みたい」といった理由から転職する人が多く見受けられます。

調剤薬局薬剤師の辞めたい理由

調剤薬局薬剤師は、「人間関係」が原因で辞めたいと感じる人が多いようです。

調剤薬局は閉鎖された空間であり、比較的少ない人数で店舗を経営していることが多いためです。

また小規模の調剤薬局では勤務シフトによる調整も困難です。

専門病院の門前薬局や、クリニック隣接のマンツーマン薬局だと、専門領域の処方せんしか扱うことができず、より多くの領域の処方せんを扱いたいという転職理由も見受けられます。

その他、医療モール、医療ビル、駅などに入る調剤薬局では、扱う品目数が多かったり、勤務時間が不規則だったりすることから転職を決意される方もいるようです。

病院薬剤師の辞めたい理由

病院薬剤師は本来の業務である調剤業務や服薬指導に加えて、栄養サポートや緩和ケアといった医師や看護師などとともにチーム医療の一員として働いたりします。

入院患者と薬以外のコミュニケーションをとったり、最新医療の知識を習得したりといった業務も発生します。

また急性期医療、入院患者を有する病院では、夜勤があったり、患者の病態急変や緊急手術・入院などに対応したりしなければいけません。

やりがいが大きい分、「自分にはその責任が重すぎる」「調剤業務をメインに行いたい」という転職理由が見受けられます。

加えて、夜勤や残業の少ない職場を望むケースも多く見られます。

その他、一般的に病院薬剤師は給料が低く、給料アップを目指す転職が数多く報告されています。

企業薬剤師の辞めたい理由

製薬企業などの企業内で働く薬剤師の業務内容は多岐に渡ります。

製薬企業内で製造された医薬品の品質管理や在庫管理、薬事申請のサポート、MR(製薬企業の営業担当者)の学術面からのフォローなどが主な業務です。

担う業務は企業により大きく異なりますので、「入社前と話が違う」といったミスマッチが起こりやすく、転職に至るケースが多く報告されています。

また企業内にあるクリニックに勤める以外は基本的に調剤業務が発生せず、デスクワークがほとんどです。調剤業務を望む方には向かない職場です。

その他、患者さんとの接点がほぼありませんので、患者さんと直接やり取りを行いたい方は転職を希望されるようです。

派遣薬剤師の辞めたい理由

派遣薬剤師は基本的に人が足りない店舗へ派遣されることが多く、仕事は常に忙しい状態が想定されます。

人が足りないところへ次々と配属となることが一般的であり、数か月単位で職場が変わる可能性もあります。

自身が求める職場を選ぶことができますが、条件に見合う職場がないと遠方になる可能性も否定できません。

突如契約を切られることもあり、「同じ職場で長く働きたい」「患者さんとの信頼関係を構築したい」と考える方が転職を決意されるようです。

多くの店舗を経験することで柔軟性を高めることはできますが、薬剤師としてのスキルアップやキャリアアップは望めないのも転職する1つの要因となっています。

パート薬剤師の辞めたい理由

パート薬剤師は、残業が基本的になく、勤務時間は自分で設定することができ、短時間勤務を望まれている方が多く従事しています。

店舗の異動もなく、休暇を取得しやすいため、多くのママさんがパート薬剤師として働いています。

勤務時間により給料は変動するため、多くの時間を働けば、正社員と肩を並べる程度稼ぐことが可能です。

しかしながら、昇給の幅は小さく、ボーナスは基本的には支給されません。

またマネジメントなどに携わることはできず、キャリアアップ・スキルアップについて会社からの支援は見込めません。

「給与面」「自身のキャリアアップ」といった理由から転職する方が多く見受けられます。

管理薬剤師の辞めたい理由

管理薬剤師になると、従業員の管理監督および医薬品等の管理といった責任が求められます。

従業員が気持ちよく働くことができているか、シフト内容は適切か、人間関係に問題がないかといったことを、定期的なミーティングなどで確認していきます。

ドラッグストアや小さな薬局においては運営・経営に関して責任を負う場合もあります。

医薬品等の管理は、温度管理などの品質管理、有効期限切れ管理、設備点検などが含まれます。

こういった責任の重さ」に耐えきれず転職を決意される方が多く見受けられます。

また薬事法により管理薬剤師は薬剤師としての副業ができませんので、副業を望まれる方が転職する例も見られます。

行政薬剤師の辞めたい理由

行政薬剤師とは行政機関の中で働く薬剤師を指します。

業務内容は多岐に渡りますが、自衛隊の薬剤官や刑務所薬剤師(法務技官)、学校薬剤師などが挙げられます。

自衛隊の薬剤官は自衛隊員の健康管理および災害時の医療支援などを行います。

刑務所薬剤師(法務技官)はその名の通り、刑務所内で受刑者を相手に服薬指導や調剤業務を行います。

学校薬剤師は学校の衛生管理などを担当します。

いずれも一般的な薬剤師とは異なる働き方が求められ、中には命の危険性を伴う業務も発生します。薬剤師として一般的な働き方を望む方が転職をされているようです。

公務員薬剤師の辞めたい理由

公務員薬剤師は、その他の薬剤師と異なり、薬の法規制に関する業務を行います。

新薬の承認や、病院や薬局への立ち入り検査、薬局の開設許可などの薬事関係のみならず、公立病院における調剤指導、細菌やウイルス研究などを実施します。

その他、飲食店の衛生指導、食品工場への立ち入り検査を行うこともあります。

国家公務員と地方公務員が担っており、本庁や出先機関として保健所や公立病院で勤務することが多いようです。

1つの役割をずっと担うことは少なく、多くの業務を数年単位で経験していきます。中には薬剤師の仕事とかけ離れた役割を担うことも少なくありません。

薬剤師としてのキャリアを形成したい人には向かない役職であり、転職に繋がっています。

薬剤師を辞めたい人が取るべきステップ

今すぐ仕事を辞めたいと思った際、まず一度立ち止まってみてください。

なぜ辞めたいのか、何を嫌だと感じていて、どうなりたいのか自分の思いを自身で分析してみてください。

そうすることで、上司への相談、他の店舗への異動希望、他の会社への転職希望、薬剤師そのものを辞めるなど自分の進むべき道が見えてくるはずです。

薬剤師を辞めたい人が取るべきステップ① 自己分析をする

仕事を辞めたいと思った場合、まず「なぜ辞めたいのか」を考えてみましょう。

仕事をうまく回すことができない、大きなミスをしてしまい居心地が悪い、同僚や上司との人間関係がうまくいかないといった理由かもしれません。

また給与が低い、教育および研修体制が整っていない、残業が日常化しているといった理由も考えられます。

仕事をうまく回せず、ミスが重なり、できない人と思われていると感じる場合などは一度立ち止まってください。

特に会社の体制に不満はなく、自身の実力に不満がある場合は、転職のタイミングは今ではないかもしれません。

経験を積むことで実力はあがり、徐々に自身の評価は変化していきます。

一方、人間関係や会社の組織体制に不満がある場合は、今が転職のタイミングかもしれません。

薬剤師を辞めたい人が取るべきステップ② 相談する

自分の実力や犯してしまったミスについて悩んでいる場合は、信頼できる職場の上司や同僚に相談してみましょう。

誰にでも未経験の時代はあり、また誰にでもミスはつきものです。それを乗り越えてきた上司や先輩のアドバイスは非常にためになるはずです。

相談することで良好な人間関係を築くことができる可能性も考えられます。

同じ職場の人に相談しにくい事項に関しては、一度転職サイトのキャリアエージェントに相談するのも1つの方法です。

キャリアエージェントは転職コンサルタントのプロです。

なぜ転職したいのか適切にあなたのニーズを踏まえた上で、これまでの薬剤師転職に関する経験や知識をベースに、適切と思われるアプローチ方法を提案してくれるはずです。

薬剤師を辞めたい人が取るべきステップ③ 職場を変える

同じ職場の上司や同僚との人間関係で悩んでいて、会社の組織体制に不満がない場合は、会社を変えるよりまず職場に異動願を出してみましょう。

会社を変えることにはそれなりのリスクが伴いますので、まずは同じ会社の中で異動ができないか動いてみることが大切です。

人間関係の問題は、職場を変えることで一度リセットすることができますので一度試してみましょう。

同僚との人間関係に悩む場合は上司に相談する、上司との人間関係に悩む場合は上司の上司に相談するのも一案ですが、効果があった例はあまり聞かれません。

会社の職場異動を願い出て、受け入れられなかった場合には、転職活動を検討するといいでしょう。

異動願を出す場合、もし希望の店舗を伝えられる場合には、事前に希望店舗を下見するなどし、情報収集を欠かさないようにしてください。

薬剤師を辞めたい人が取るべきステップ④ 雇用形態を変える

残業時間が多いことに悩んでいる場合は、正社員から残業がないパート社員に雇用形態を変えることも1つの方法です。

フルタイム勤務にすれば社会保険にも加入しますし、収入も正社員と比べてそれほど変わりないのが一般的です。

キャリアアップは見込めなくなり、賞与は基本的に支給されないというデメリットと天秤にかけ選択するようにしてください。

また契約社員という雇用形態もあります。業務内容を限定して会社とある一定期間(最長3年)雇用契約を締結する方法です。

本来の薬剤師業務である調剤業務や服薬指導に特化したい、店舗の運営や社員の育成といったマネジメントに携わりたいなど業務内容を指定したい方にお薦めです。

その他、期間限定で働きたい方、異なる職場で経験を積みたい方にもお薦めの雇用形態です。

薬剤師を辞めたい人が取るべきステップ⑤ 薬剤師以外の仕事に変える

実際に働いてみて、薬剤師の仕事内容(調剤業務および服薬指導)が自分に合わなかった場合、薬剤師以外の仕事に変えることを検討しましょう。

薬剤師は国家資格であり、その資格を生かすことができる職場が多く存在し、製薬企業がその1つです。

薬剤師資格を持つ社員が、営業であるMR(医療情報担当者)や医薬品の臨床試験のデータを病院から収集してくるCRA(臨床開発モニター)などの役割に従事しています。

医療機関の中で臨床試験の実施をサポートするCRC(治験コーディネーター)についている薬剤師も多く存在します。

その他、医療系のベンチャー企業の営業やマーケティング、化粧品メーカーで化粧品の開発などへの従事例もあり、薬剤師以外の仕事を調べてみると新たな道が開けるかもしれません。

薬剤師が転職する際に利用したい転職サイト

薬剤師向けの転職サイトは複数存在します。

各サイトの特徴を把握した上、複数サイトに登録されることをお薦めします。

転職する際は、転職サイトの特徴に加え、担当してくれるキャリアアドバイザーとの相性が重要です。

一度登録し、何回かアドバイザーとやり取りを行った上で、主に利用するサイトを選択されるといいでしょう。

薬剤師が転職する際に利用したい転職サイト① 薬キャリエージェント

薬キャリエージェント

m3というインターネットを介した医療情報の配信に定評のある会社と、SMSが合体した「エムスリーキャリア」が運営している転職サイトです。

調剤薬局およびドラッグストアの求人掲載数が日本最大級で、調剤薬局薬剤師およびドラッグストア薬剤師を目指す方は一番に登録するのをお薦めします。

病院求人数も日本最大級であり、病院の設備などの情報も網羅されています。

その他、産休・育休制度および取得実績、託児所付属の有無などのママ向けの情報も充実しています。

ただ、未経験者やブランクがある人向けの求人数や、企業薬剤師の求人数は他社と同程度です。

しかしながらほぼすべてのニーズに対応可能なサイトであり、薬剤師転職の王道サイトと言われています。

薬剤師が転職する際に利用したい転職サイト② ファルマスタッフ

ファルマスタッフ

ファルマスタッフは、大手薬局チェーン「日本調剤」のグループ会社が運営している転職サイトです。

最大の特徴は「転職相談」にあり、必ず会うという姿勢と、キャリアアドバイザーの質により、満足度は96.8%となっています

また、日本調剤のグループ会社であることもあり、調剤薬局への転職・日本調剤の教育環境が充実しています。

じっくり話を聞いて転職したい薬剤師さんは、ファルマスタッフを利用してみてください。

薬剤師が転職する際に利用したい転職サイト③ リクナビ薬剤師

リクナビ薬剤師

リクルートが手掛ける、個人キャリアの支援サービスであるリクナビの薬剤師求人に特化した転職サイトです。

リクルートは日本最大手の企業であり、薬剤師転職支援サービスの他、大卒の就職、社会人の転職および派遣事業の人材支援サービスも手掛けています。

企業との繋がりが深く、企業薬剤師を目指す方に最適です。

その一方、調剤薬局やドラッグストアの求人数は他サイトと同程度となっています。

ただリクルートだけの独占求人を数多く抱えており、求人全体の約75%が非公開の求人となっています。

また全体の求人数もトップクラスです。比較的高収入の求人も多く、価格交渉にも長けており、転職スピードにも定評があります。

薬剤師が転職する際に利用したい転職サイト④ マイナビ薬剤師

就職および転職支援サービス最大手の1つであるマイナビの薬剤師求人に特化した転職サイトです。

面会してニーズを正確に捉えた上で転職を支援してくれるという手厚いサポートに定評があり、顧客満足度は楽天リサーチ調べで5年連続NO.1に輝いています。

初めて転職される方、スキルに自信のない若手薬剤師、ブランクがある方などに人気があります。

ドラッグストアの求人数は他社と同程度であり、どちらかと言うと病院や調剤薬局の求人を得意としています。

また拠点が全国15か所以上にあるため、地方在住で、面会した上でサポートしてほしい人に適しています。

薬剤師を辞めようと思ったら、一人で悩まず頼れるものを利用しよう!

薬剤師を辞めたいと思ったら、まず、現在の職場・会社にて、「店舗を異動する」「雇用形態を変える」などで自身の不満を解消することができないか試してみましょう。

それでも不満が解消されない場合は転職を検討しましょう。

その際は転職エージェントを利用することをお薦めします。

ぜひ上記で紹介した転職エージェントの中から、2社以上を登録してみてください。