薬剤師の就職状況って?職場別のメリット・デメリットについても紹介

この記事では、薬剤師の就職に関わることについて詳しくまとめています。

就職状況や職場別のメリット・デメリットについてまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

薬剤師の就職状況

薬剤師の就職先の代表的なものはドラッグストア、調剤薬局、病院や診療所、製薬企業の4つです。

薬剤師の就職状況は他の業種に比べ、比較的就職しやすいといわれています。

しかしたくさん掲載されている求人案件の中からどのような就職先を選べば良いのでしょうか。

それぞれの就職先の特徴について解説します。

有効求人倍率

2020年7月30日発表の厚生労働省が発表している一般職業紹介状況によると、2020年6月時点での全体の有効求人倍率と新規求人倍率は1.61倍と2.36倍です。

それに対して、職業別で見る医師・薬剤師の有効求人倍率はそれぞれ3.36倍と5.64倍とかなり高倍率となっています。

ちなみに、この倍率は助産師・保健師などの2.06倍、医療技術者の2.97倍と他の医療従事者と比較してもとりわけ高いことがわかります。

ではその中で薬剤師が多く在籍する職場はどこなのかを掘り下げていきましょう。

職場ごとの薬剤師数とその割合

薬剤師が従事している施設や業種の内訳を見ると、最も薬剤師の数が多いのは調剤薬局です。

これにはドラッグストアの中の調剤施設も含まれます。

平成28年の調べによると、薬剤師全体の中で調剤薬局に就職する割合は57.1%、17万人以上と半数以上を占めています。

次いで薬剤師の数が多いのは病院や診療所などの医療施設で19.3%を占め、医薬品関連企業への就職は13.9%です。これは主に製薬企業への就職とみられています。

薬剤師の主な就職先のメリット・デメリット

これまで薬剤師の主な就職先をご紹介しましたが、次の項目ではそれぞれの就職先のメリットとデメリットについてお伝えします。

実際に就職をしたときに、思っていたイメージと違うなどのギャップがないようにするためにしっかりと知っておきたいポイントを押さえましょう。

ドラッグストア

まずはドラッグストアに就職した際のメリット・デメリットについてご紹介します。

メリット

ドラッグストアのメリットは、まず収入が高いということが挙げられます。

また、慢性的に薬剤師が不足しているため求人数は多く、比較的希望に沿った企業に就職しやすいという利点があります。

ドラッグストアでは、お客様に対して地域に根差した薬剤師として、健康管理に関する包括的な知識が求められます。

そのため、単に医薬品の知識だけでなく健康食品、サプリメント、美容、食品など幅広い知識を身に着けることができます。

ドラッグストアではお客様の話を聞いて、その症状に見合った医薬品を自ら選定するという仕事を行うため、責任感ややりがいを感じることができるでしょう。

デメリット

ドラッグストアでは医薬品以外にも食品や文具、ペット用品など医薬品以外の商品も販売していることが一般的であるため、医薬品以外の仕事もこなさなければならない実情があります。

例えば重い飲み物を運んだり、レジ打ちに入ったり、食品を陳列したりなどの業務を行わなければならないこともあります。

そのため、ある程度の体力やタフさが必要でしょう。

通常ドラッグストアでの業務はシフト制であるため、休みの日の予定が立てづらいというデメリットもあります。

また、ドラッグストアと一口に言っても調剤併設なのか、一般医薬品販売のみを行うのかによっても仕事内容は大きく変わってくるため、就職を考える際には確認が必要です。

病院

続いて、病院に就職した際のメリット・デメリットについてご紹介します。

メリット

病院薬剤師としてのメリットは、なかなか他業種で働く薬剤師の目に触れることがないような幅広い医薬品を日々扱うことができる点です。

抗がん剤のミキシングや、無菌調剤などを調剤薬局で行うには施設が限られるため、それらの医薬品を扱うことは病院薬剤師ならではの経験といえるでしょう。

また、看護師や医師、検査技師などのコメディカルと協力しながら、薬の専門家として職能を発揮し、1つの医療チームの一員としてやりがいを感じることができます。

慢性期病院のような入院日数が長い傾向のある病院に勤めた場合は、患者さんとの関わりも深くなり一層薬剤師としての使命感を感じることができるでしょう。

デメリット

病院薬剤師のデメリットは体力が必要とされるところです。

病院によっては夜勤があったり、急性期病院のような緊急性の求められる病院であったり、一日の外来患者数が多い病院では仕事内容が多忙であることも珍しくなく、ある程度のタフさが要求されるでしょう。

次に、給与が他の就職先と比較して低いことです。

しかし、これは病院の勤務体系に影響するところが多く、夜勤の有無や回数によって変わってくるでしょう。

病院への就職を希望しているものの、体力に自信のない人の場合は、夜勤や日々の多忙さにより生活リズムや体調を崩しかねないよう、就職先の情報をしっかりチェックしておく必要がありそうです。

薬局

続いて、薬局に就職した際のメリット・デメリットについてご紹介します。

メリット

薬局への就職のメリットは比較的求人件数が多いため就職がしやすいという点です。

厚生労働省の調べによると調剤薬局の数は、2019年5月時点で5万8千件とコンビニエンスストアの5万5千件を上回る店舗数であり、就職希望者の受け皿が多いことも就職のしやすさの1つの要因だと考えます。

そのため、自分の希望の通勤時間、立地、条件などを考慮しながら就職先を探すことができます。

また、調剤薬局の給与は比較的高く平均500万円代といわれています。

診療所や開業医の先生の門前薬局などは、地域密着型の薬局も多く、アットホームな雰囲気で患者さんと接することができる点も人気です。

デメリット

調剤薬局は小規模の立地で運営していることが多く、狭い職場の中で決まった同僚と毎日働くことになるため、その点を窮屈に感じる人には向かない職場です。

加えて従業員同士の距離が近い故、人間関係のトラブルも起きやすい環境ともいえるでしょう。

調剤薬局の場合、病院薬剤師とは違い他のコメディカルと接する機会はあまりなく、門前病院とも関係が希薄である場合も少なくありません。

医療チームの一員としてのやりがいを求める人にとっては少し物足りないと感じることもあるでしょう。

また、ある特定の病院の門前薬局の場合、門前の病院からの処方せんがメインになってしまうことが多いため、幅広い内容の処方せんを扱いたい人にはデメリットとなりそうです。

製薬会社

最後に、製薬会社に就職した際のメリット・デメリットについてご紹介します。

メリット

製薬企業に勤めるメリットは給与が高いことです。

医師や看護師、薬剤師などのコメディカルに対して、自社製品の営業や適正使用の促進を行うMRの平均年収は600万円から700万円台と言われており他の業種と比べても高額です。

MRのメリットとしては自社医薬品の優れたところを伝える営業活動、そして副作用や適正使用の促進などのアクションを行った結果、それが数字に如実に現れる点、そして医師や患者さんに喜んでもらえる点です。

その他に、製薬企業に勤める職種としては研究職があります。

研究職のメリットとしては、自らが研究開発に携わった薬がいくつもの臨床試験を経て、世に送り出される貴重な経験を味わえることでしょう。

デメリット

製薬企業への就職はとても人気があり、狭き門と言われています。

就職倍率は数十倍とも言われ、製薬企業で働きたくてもなかなか就職ができないという点はデメリットといえそうです。

またMRの仕事は、日中は病院や薬局などの医療施設へ訪問する以外にも、Webを使った講演会や、地域の医師や薬剤師等のコメディカルに向けた勉強会などを平日の夜に開催することも多く、夜遅くまで仕事をすることもあります。

製薬企業には外資系企業、内資系企業があり、環境や給与体系、フレックスタイム制の導入などの社内制度にも違いがあるため、就職を考える際にはどちらが自分に合っているのかを考える必要がありそうです。

薬剤師が就職先を選ぶ上での注意点

ここまで、それぞれの就職先のメリット・デメリットについてお伝えしましたが、実際に就職先を選ぶ時、たくさんある企業や薬局の中からどのような点を重視すれば良いのでしょうか。

就職を失敗しないために重要なポイントである以下の3つを確認することをおすすめします。

必ず実際の職場に足を運ぶ

就職先を選定するためには、インターネットや地域の情報誌などから探す人が多いかと思います。しかし、それだけで決めてしまうのはとても危険です。

なぜなら、紙面上のデータだけでは職場の雰囲気や通勤のしやすさなどはわからないからです。

その食い違いを回避するには実際に自分の足で足を運んでみることをおすすめします。

距離が近いと思っていたけど実はとても混雑をする道で通勤に時間がかかった、処方せん枚数としては少なめの薬局かと思っていたが重い処方が多く実際はとても忙しそうだった、など直接行ってみることで気づくことがあるでしょう。

それだけでも就職してみて思っていたイメージと違った、という失敗を軽減することができます。

年収の高さだけでは選ばない

就職先を選ぶのに失敗しがちなのは年収の高さで選ぶことです。

年収が他と比較して異様に高い場合は理由が何かあると考えましょう。

例えば一人薬剤師の店舗である、とても忙しく残業が多い、勤務時間が夜遅くまで設定されているなどのケースです。

そして、年収が高く設定されている場合、管理職としての求人の可能性もあるため自分の就職希望条件と照らし合わせて考慮しましょう。

また、年収が高い会社の場合、転勤を伴う可能性もあります。

チェーンで多店舗を展開する会社であったり、全国に支店を持つ会社である場合は、転勤の有無や頻度についても調べるようにしましょう。

検索サイトなどに高収入の求人案件があるとつい惹かれてしまいがちですが、そこは慎重になぜ年収が高く設定しているのかを必ず担当者に確認することが大切です。

自分のキャリアデザインをきちんと考える

通常、一旦就職したら何かのきっかけがない限り、その職場に長く勤めるつもりで働く方が多いと思います。

そのため、就職に際して自分がどうなっていきたいか、どのような経験を積みたいのかを明確に考えることはとても大切なことです。

そこがうやむやなまま就職してしまうと、思っていたのと違ったといった感覚が湧いたり、やりがいを感じられなかったり、ただ毎日ルーチンをこなしているような感覚に陥りやすくなってしまいます。

自分がその病院や薬局、企業になぜ就職したいのか、就職できたら社内でどのような勉強をして、どのように成長していきたいのかを具体的にイメージすることで、就職先を探す際にもより自分の理想に近い会社を見つけることができます。

薬剤師の就職に役立つ転職サイト

では、薬剤師の就職先を探す際に、自分がどういったところに就職したいのかというビジョンが固まったら、次はどう探すかに目を向けて行きます。

自分で求人誌やインターネットを検索をするのも良いですが、おすすめは転職サイトに登録し、業界に詳しいアドバイザーと一緒に探していくことです。

以下では就職先を探す際に、助けとなってくれるアドバイザーが在籍する4つのサイトをご紹介します。

薬キャリ

薬キャリ

薬キャリでは薬剤師のための転職支援サービスで、薬剤師登録数もナンバー1を誇っています。

なかなか表には出てこない非公開求人を数多く取り扱うほか、30以上もの全国の提携コンサルタント企業の薬剤師求人を一括で探すことができます。

アドバイザーとの面談後は即日最大10件もの求人案件を紹介してもらえる迅速さも就職先を探すうえでは心強いですね。

また、薬キャリでは面接日程の調整から、履歴書の添削やアドバイスなど、入社までの一連の課程を細かくサポートしてくれる他、面接後も入社日の調整、内定辞退の連絡まで代行してくれるサービスがあります。

自分が納得いく就職先が見つかるまで、何度でも諦めずに二人三脚で一緒に歩んでくれるアドバイザーは、就職先を探すうえで強力なパートナーになるでしょう。

マイナビ薬剤師

マイナビ薬剤師

マイナビ薬剤師は5年連続利用者満足度No.1の転職サイトで、登録、求人案件の紹介、面接・見学という就職までの3つのステップを用意してます。

マイナビ薬剤師では、医療業界に精通した薬剤師専門のキャリアアドバイザーが在籍しているため、より自分が希望している条件に近い求人案件を探してもらうことが可能です。

また、同サイトの強みとしてキャリアアドバイザーが直接足を運び、薬局の採用担当者や薬局長、現場の薬剤師から得た情報を元に、求人票では知りえない実際の雰囲気や状況を相談しながら自分にマッチしているかどうかを決めていくことができます。

更に入社が決まった際には、今まで勤めていた会社の退職交渉や引継ぎのアドバイスなども受けることができ、就職者が不安を最後まで感じることなくスムーズに就職を成功できる仕組みが用意されています。

リクナビ薬剤師

リクナビ薬剤師

薬剤師の求人サイトとして有名なリクナビ薬剤師は認知度No1の薬剤師求人サイトです。

リクナビ薬剤師のサイトを見てまず見てもらいたいのは、薬局・企業一覧の特集コンテンツです。

これは大手調剤薬局や優良企業の現役社員に会社情報や仕事内容、目標をインタビューしたものを掲載しており、就職者にとって非常に参考になるコンテンツです。

求人票で気になる企業があれば、その会社の社員インタビューを読むことで自分の希望や雰囲気に合っているかを確認できます。

逆にインタビューを読んでその理念に共感した会社を就職候補に入れるのも1つの探し方だと思います。

その他、ホームページからは実際の転職成功事例の体験談やドラッグストア薬剤師のリアルなお仕事解説などの特集が組まれ、就職を考えていてもなかなか得られないリアルな情報を閲覧することができます。

ファルマスタッフ

ファルマスタッフ

ファルマスタッフは転職満足度96.5%と高確率を誇っている転職の老舗サイトで、業界大手の株式会社メディカルリソースが運営しています。

ファルマスタッフのサイトでは地域密着型の薬局特集や高収入の薬局特集の他、都道府県別求人人気ランキングベスト10などの特集が目を引きます。

今はどのような求人が人気があるのか、他の就職者がどのような求人を探しているのかも気になるところですよね。

同サイトの2019年8月時点での公開求人数は5万5千件を越え、更に非公開求人も多数用意されているため、より自分に合った求人をアドバイザーにより紹介してもらうことができます。

また、ファルマスタッフのユニークな取り組みとして自分の市場価値や今後のキャリアについてアドバイザーと相談できる「転職しない相談会」を実施しています。

まだ本格的には就職を考えていないけれど、一度アドバイザーの意見を聞いてみたい、などの気軽な相談ができるのもファルマスタッフの特徴といえます。

薬剤師の就職状況をきちんと把握して、満足のいく就職活動をしよう

これまで薬剤師の就職先にはどのようなものがあるか、またその割合やメリット・デメリットについてお伝えしました。

自分の理想に近い就職先を見つけるには、まずは自分がどのような形態で働きたいのか、どのような雰囲気の職場を希望しているのかなど、希望条件をまずは明確にすることが第一歩となってきます。

しかし、なかなか自分ではうまくまとまらずに煮詰まってしまったり、疑問が湧いてくることも多くあるでしょう。

そんな時は上記の転職サイトに在籍するキャリアアドバイザーと一丸となって、順序立ててステップを踏んでいくことをおすすめします。