ウエルシアで薬剤師として働くのはどう?基本情報から求人情報まで紹介

この記事では、ウエルシアへの転職を考えている薬剤師さんに向けて、基本情報や求人情報についてまとめています。

ウエルシアへの転職を考えている人は、ぜひチェックしてみてください。

ウエルシアの基本情報

ウエルシアは、日本各地に店舗がある全国チェーンのドラッグストアです。自宅の近くに店舗があるという人も多いのではないでしょうか。

まずは、ウエルシアの会社情報や経営理念、店舗数など、基本的な情報を紹介します。

会社情報

ウエルシアは、東京都に本社を有するドラッグストアチェーンです。2017年度の売上高で業界トップになるなど、業界の中でも大手と言えます。

ドラッグストアチェーンでありながら、調剤・投薬環境の整備にも力を入れているのが特徴で、2019年3月時点で約7割の店舗で調剤を行っており、調剤専門店舗も54店舗あります。

調剤室のある店舗の中には、自己採血による血液検査を行える店舗もあるなど、「かかりつけ薬局」としての役割を果たすことに注力しています。

グループ会社では介護事業を行っており、ドラッグストア併設のデイサービスや有料老人ホームの運営、訪問介護や福祉用品のレンタル事業などを展開しています。

ウエルシア薬局でも介護事業所との連携を深めており、超高齢社会に向けて行動している企業であると言えます。

経営理念

ウエルシアグループの経営理念は、「お客様の豊かな社会生活と健康な暮らしを提供します」です。

非常にシンプルな経営理念ですが、「豊かな社会生活」というフレーズには、ウエルシアが考える「超高齢社会におけるドラッグストアのあるべき姿」が反映されていると推測されます。

ウエルシアでは、24時間営業やコミュニティスペースの設置、限界集落への宅配事業など、顧客のさまざまなニーズに対応するための取り組みを積極的に行っています。

また、在宅医療や介護にも積極的に取り組んでおり、ただ商品を買うだけのドラッグストアではない、独自の役割を果たしています。

「健康」よりも「豊かな社会生活」を先に述べるということは、ウエルシアが生活そのものを支える企業でありたいと考えていることの現れと言えるのではないでしょうか。

店舗数

ウエルシアは、拠点である関東を中心に、日本各地に店舗を有しています。

2019年7月現在、東北・関東・中部・近畿・中国地方の29都府県に店舗があり、店舗数は1747店舗です。

この数字は、ツルハドラッグなどを運営するツルハホールディングスの2075店舗に次ぐものであり、業界でもトップクラスの店舗数と言えます。

この店舗数の多さは、ウエルシアが積極的に行っているM&A(企業の合併・買収)の成果だと言えます。

ウエルシアは、前身の「グローウェルホールディングス」の時代から積極的にM&Aを行い、店舗数を拡大してきました。

その後も、日本各地のローカルドラッグストアチェーンを子会社化して各地に店舗を増やし、業界2位の店舗数を誇るドラッグストアチェーンにまで成長したのです。

ウエルシアの求人情報

では、ウエルシアの求人にはどのようなものがあるのでしょうか。

ウエルシアの求人は、ウエルシア公式採用サイトに概要が掲載されているほか、転職エージェントに公開求人が掲載されています。ウエルシアの求人の詳細を紹介します。

薬剤師

ウエルシアの薬剤師の職務内容は、保険調剤・OTC医薬品販売管理・在宅調剤業務、及びその他店舗業務(店舗運営・教育等)で、OTCと調剤の両方を担当できます。

ウエルシアの薬剤師の求人は、薬剤師向け転職エージェントに多く掲載されています。ここでは、マイナビ薬剤師に掲載されている求人のうち、東京23区内のものを紹介します。

23区内の求人のうち、正社員の年収は515万円から600万円、パートの時給は2600円という店舗がありました。他の求人も、23区内の正社員の年収はおおむね同じです。

なお、入社後の検定に合格すると年収が上がるため、月10時間程度の残業を含めると年収は560万円から620万円ほどになるそうです。

ほかにも、認定薬剤師資格の取得にかかる費用の全額負担や、大学院への社費留学制度など、薬剤師の待遇が手厚いのが特徴です。

総合職

ウエルシアの総合職には、「エリア職」と「全国職」の2種類があります。エリア職は原則転居の必要がない範囲で働く一方、全国職は全国で勤務しながらキャリアを積みます。

ウエルシアの総合職の求人は、一般の大手転職エージェントに掲載されていることが多いです。今回は、大手転職サイトのdodaで、店長候補の求人が見つかりました。

求人情報によると、月給は21万5000円から27万円です。

入社時の想定年収は320万円から400万円で、全国職で入社5年目のエリア店長の年収例は645万円です。

休暇は年間116日で、産休・育休はもちろんのこと、子どもが中学1年生になる年の4月まで利用できる育児短時間勤務制度があるなど、働きやすい環境が整えられています。

ウエルシアの特徴・評判

日本国内には数多くのドラッグストアチェーンがありますが、ウエルシアにはどのような特徴があるのでしょうか。

ここでは、社員として働くうえでのウエルシアの特徴や、薬剤師がウエルシアで働くメリット紹介します。

研修制度が充実している

ウエルシアの特徴として、研修制度が充実していることが挙げられます。

総合職でも販売登録者研修などの研修が行われますが、薬剤師の場合はさらに研修が豊富で、社内研修だけでなく外部と連携した研修も充実しています。

ウエルシア公式採用サイトによれば、ウエルシアでの業務に慣れるための研修はもちろん、社費留学や海外研修など薬剤師としての専門性を高める研修が充実しています

中途採用の場合には、新卒とは異なる研修制度が導入されているため、自分のレベルに合った研修を効率的に受けることができます。

現場で働くスペシャリストを目指す人にも、本部のさまざまな部署で手腕を発揮したいという人にも、キャリアプランに合わせた研修を受けられるのが特徴です。

雇用が安定している

前述のとおり、ウエルシアは業界でもトップクラスの売上高を誇る企業で、経営状況が安定しています。そのため、薬剤師・総合職ともに雇用が安定しているのがメリットです。

実際にウエルシアで働く人の口コミでも、「新しい店舗が続々と増えているので、仕事がなくなることはないと思う」、「勢いがある」などという声が聞かれます。

とはいえ、ウエルシアはやみくもに店舗数を増やしているわけではありません。

ウエルシアでは、「ウエルシアモデル」と呼ばれる独自の経営モデルにより、今後の超高齢社会に対応できるドラッグストアの経営を推進しています。

そのため、今後も会社が発展する可能性が高く、希望すれば定年まで働き続けることができる環境が整備されているため、雇用が安定していると言えます。

給与水準は高め

ウエルシアの薬剤師の給料は、病院薬剤師や調剤薬局の薬剤師だけでなく、他のドラッグストアと比べても水準が高いのが特徴です。

一般的な薬剤師の年収が500万円台と言われている中で、ウエルシアは年収600万円以上の高収入の求人が数多くあります。

薬剤師が飽和傾向にある都市部においても給与水準は高く、東京23区内の店舗の求人でも、年収は515万円から600万円と高い水準にあります。

実績を積み、役職が上がればさらに年収は上がります。実際に求人で紹介されている年収例を見ても、勤続5年程度で年収600万円というケースが多く見られます。

課長職などの上級管理職になれば年収700万円も期待できるため、給料水準は総じて高いドラッグストアだと言えます。

ウエルシアの年収

ウエルシアが公表している有価証券報告書によると、ウエルシアの平均年収は約758万円です。

この年収は薬剤師と総合職を合わせたもので、薬剤師の方が総合職よりも初任給が高いことから、薬剤師として働く人はより高い年収が期待できます。

特に、薬剤師の場合は初任給が33万5000円、年収は517万円から560万円と、新卒1年目で薬剤師の平均年収に相当する額を稼ぐことができます。

実際の薬剤師向けの求人でも、30歳の経験者で年収600万円というケースが紹介されていましたので、スキルに応じて年収が上がることが期待できます。

また、dodaに掲載された総合職の求人を見てみると、中途入社5年目でエリア店長になると年収が645万円になるというケースが紹介されています。

ウエルシアに転職する方法

年収水準が高く、研修も豊富などのメリットが数多くあるウエルシアですが、ウエルシアで働きたい場合、どうしたら転職を成功させることができるのでしょうか。

ウエルシアへの転職を成功させるための方法を紹介します。

転職エージェントを活用する

ウエルシアへ転職する際には、ウエルシア公式採用サイトの中途採用エントリーページから応募することも可能です。しかし、この方法はあまりおすすめできません。

なぜなら、公式サイトから応募すると転職活動を自分一人で行わなければならず、後悔する結果になりかねないからです。

そのため、ウエルシアへ転職する際には、転職エージェントを活用してプロのサポートを受けることをおすすめします

年収が高いというメリットのあるウエルシアですが、その反面、店舗によってはとても忙しいこともあります。また、他の職場と同様、人間関係に悩む人も少なくありません。

そこで、転職エージェントを利用すれば、事前に店舗の特徴を教えてもらえるため、より自分に合った職場を選ぶことができます。また、面接のサポートももらえます。

ウエルシアへの転職を成功させるには、転職エージェントを上手に活用しましょう。

ウエルシアへの転職におすすめの転職サイト

一口に転職エージェントと言っても、さまざまな種類があり、やみくもに利用すればいいというものではありません。

ここでは、ウエルシアへ転職したい薬剤師の皆さんにおすすめできる、「サポートに定評のある転職エージェント」を紹介します。

薬キャリエージェント

薬キャリエージェント

まず最初にご紹介するのは「薬キャリエージェント」という、医療領域に特化した「m3」と「SMS」が合体した「エムスリーキャリア」が運営している転職サイトです。

年間20,000人もの薬剤師が利用しており、登録者は、業界No.1となっています

コンサルタントの質も高く、転職満足度も90%を超えています。

そういった理由からも、薬キャリエージェントは、薬剤師が転職を考えたらまず登録すべき転職サイトだと言えるでしょう。

ファルマスタッフ

ファルマスタッフ

ファルマスタッフは、「株式会社メディカルリソース」という大手薬局チェーン日本調剤のグループ会社が運営しています。

日本調剤が母体となっているので、薬剤師業界に関する知識や調剤薬局への求人が豊富です。

さらに、日本調剤の教育環境が整っているので、薬剤師のスキルアップ・キャリアアップも期待することができます。

ファルマスタッフの特徴はそれだけにとどまらず、一人ひとりの面談に力を入れている点も挙げられます。

どんな人も一度は必ず会う姿勢を守り続け、転職相談の満足度は96.5%となっています。

リクナビ薬剤師

リクナビ薬剤師

リクナビ薬剤師は、大手人材紹介業のリクルートグループが運営する薬剤師向けの転職エージェントです。

ドラッグストアの求人数は業界トップクラスなので、ウエルシアに転職したい人にもおすすめできる転職エージェントです。

リクナビ薬剤師の魅力は、優秀な担当者がフォローしてくれることです。

リクルートグループのノウハウが集約されていることもあり、担当者の質が高いと好評です。

当たりはずれが少なく、提案力が高いことから、自分に合った求人を紹介してくれるだけでなく、状況を見極めて適切なアドバイスをしてくれます。

転職するのが初めてで分からないことが多い薬剤師に特におすすめの転職エージェントです。

ただし、担当者の熱意が時に「連絡がしつこい」、「強引」などと感じられることもあるので、担当者が合わないと感じたら変更してもらうことをおすすめします。

マイナビ薬剤師

マイナビ薬剤師は、新卒の就活支援業界最大手のマイナビが運営する薬剤師向けの転職エージェントです。

全国の求人を網羅しており、ウエルシアの求人も豊富です。

2019年8月現在、公開求人だけでも145件あるため、登録する前に公開求人を確認してみるのもおすすめです。

希望する求人が見つからなくても、非公開求人の中にある可能性もありますし、担当者が必要に応じて求人を探してくれますので、まずは登録してみることをおすすめします。

マイナビ薬剤師の魅力は、面談によるサポートに力を入れていることです。

地方にも拠点があるので、地方在住者でも担当者と直接会って面談することができます。

他のエージェントの場合、面談可能地域以外の利用者は電話などによるサポートが中心となるため、「会って相談したい」と考えている薬剤師にはおすすめです。

ただし、全体の求人数はそれほど多いとは言えないため、求人数を確保するためにも他のエージェントとの併用をおすすめします。

まとめ

ウエルシアは、給料水準の高さだけでなく、充実した研修制度や福利厚生など、薬剤師として働くうえでの魅力が多い職場です。

超高齢社会に対応するための事業にも着手しており、将来性もあるため、希望すれば定年まで働き続けられる可能性が高いのもメリットです。

この記事の内容を参考に、ぜひウエルシアへの転職を成功させてください。