薬剤師の転職理由で多いのは?転職理由の伝え方まで解説

この記事では、薬剤師の転職理由について詳しくまとめています。

転職と言っても、さまざまな理由があります。

ぜひチェックしてみてください。

薬剤師に多い転職理由

薬剤師の転職には色々な理由がありますが、特徴として「人間関係で生まれる不満が多い」傾向があります。

それは、他の職種に比べて、狭い空間で長時間仕事をするので、同僚との人間関係がとても重要になってくるからです。

どのような理由があるか、以下に詳しく解説します。

転職理由① 人間関係に問題がある

薬剤師の特徴として、狭い空間で仕事をしなければならないという点があります。

限られた人数で長時間仕事をしているので、人間関係のいざこざが起こりやすい場合があります。

薬局では、長い期間勤務している、いわゆる「お局様」のような人が少なからずいます。

業務では長く勤務している人の意見が優先されやすく、「それはちょっと違うのでは…」という意見を持っていても、なかなか言いづらいです。

良かれと思って意見を言ったのに「生意気だ」と思われてしまい、嫌がらせをされてしまう…といったケースはよく見られます。

人間関係で失敗してしまうと、狭い空間なので一気に職場に居づらくなってしまいます。

もし人間関係でトラブルになってしまったときは、時間がかかりますが「日々の仕事を着実にこなして周囲の信頼を回復させる」ことが大切です。

しかし、それすらも難しくなってしまった場合は、職場を変えてしまった方が労力が少なくて済むでしょう。

転職理由② 給料が低い

薬剤師の給料は一般的な企業と比べて、昇給スピードが遅い傾向があるため、いつの間にか給料が低いままになってしまう場合があります。

新卒で入社する時は、薬剤師の給料は一般的な企業よりも高い場合が多いです。

しかし昇給がわずかなので、始めは高い給料でいい思いをしていても、いつの間にか同級生に抜かれていて適正年収なのか悩み始める…というのはよくある話です。

また、昇進のため頑張っても、小さい会社の場合は上のポストがなかなか空かないことがあります。

長く勤務しているのに上のポストが空かず、一薬剤師のまま留まってしまうのも珍しいことではありません。

給料が低くて悩んでいる場合は、転職することで給料がアップする可能性があります。

これまでの勤務経験や実績、認定薬剤師などの資格をうまくアピールすれば、年収アップは十分可能です。

転職理由③ 通勤に問題がある

日本において通勤時間は片道1時間程度が平均であり、薬剤師も例外ではありません。

また薬剤師の場合は、異動により通勤時間が増えてしまうという場合もあります。

近い店舗での異動であっても、実際は使う路線や道路の状況などにより、通勤時間がかなり変わってしまうことがあります。

今まではバスで1本だったのに、今度は電車を乗り継いで行かなければならない…となると、かなり負担が違ってきます。

また、引越しを伴う遠方への辞令が出ることもあります。

通勤時間を減らしたいのであれば、自宅近くで新しく仕事を探した方がいい場合があります。

幸い薬剤師は、全国いろいろなところに求人があるので、探してみると意外と近くに見つかるかもしれません。

転職理由④ 労働環境が悪い

薬剤師の仕事は、基本的に屋内でできることが多く、一見恵まれた環境のように思われます。

しかし、人によってはかなりの残業・長時間労働をしていることがあります。

「地域貢献」の名のもと、薬局は開局時間を長くするよう求められています。

薬剤師が集まらない地域だと、人を増やせず、社員が休日返上で働いているという薬局もあります。

また日中忙しい店舗だと、たまった薬歴を書くために残業が必要となることがあります。

薬局を閉めてから薬歴のため残業となるため、かなりの長時間労働となってしまいます。

開局時間はなかなか変えられないので、解決するとなると「人を増やして業務を分担する」必要があります。

しかしどこも厳しいご時世で、新しい人を雇うことができる体力はほとんどありません。

長時間労働でもう限界、という方は、働きやすい職場に転職してしまったほうが、確実かもしれません。

転職理由⑤ スキルアップ・キャリアアップがしたい

普通の薬局では扱う機会が少ない知識を得てスキルアップするために、特定の薬局に転職を希望する方もいます。

例えば、在宅医療が必要な患者さんの多い薬局であれば、在宅訪問の知識が得られます。

外来の抗がん剤治療を多く実施している病院の近くであれば、抗がん剤の治療に関わることができます。

また、認定薬剤師を取得するため、特定の研修を受けられる薬局に転職する場合もあります。

認定薬剤師の種類によっては、自身が治療に関わった症例のレポートを提出する必要があります。

そういった、認定取得のサポート体制がある薬局へ転職する薬剤師もいます。

新しいスキルや知識を得るための転職なので、前向きな理由として応援してもらえる場合が多いです。

転職理由⑥ ライフスタイルの変化

結婚や出産、親の介護などで生活環境が変化し、転職を検討する方も多くいます。

医療系の職業は地方でも仕事があるので、引越しを伴う場合でも次の職場は見つかりやすいです。

また、会社によっては働き方の種類も選べることがあります。

残業がない準社員や、週1日から可能なパート社員の選択肢もあります。

これまでは正社員でバリバリ働いていたけれど、出産したのでパートに変えて時間を短くしたい、といった理由で転職を考える方も多いです。

薬剤師は現在のところ売り手市場であり、比較的転職・就職が容易です。

特に女性の場合、旦那さんが転勤族だったり、子供に手がかからなくなったのでもう一度働き始めるといったときでも、仕事を見つけやすいでしょう。

転職理由⑦ 仕事が合わない・やりがいがない

薬剤師は働く場所によって、仕事の内容が偏っていることがあります。

そのため、仕事内容によっては合わないと感じてしまったり、同じような作業でやりがいがないと感じてしまう方もいます。

薬局での仕事は、良くも悪くも単純作業になってしまう場合があります。

「別の診療科の処方も勉強したい」「在宅医療に関わりたい」「マネジメントを今後はやっていきたい」といった理由で、転職を考える方も珍しくありません。

新しいことに挑戦したい場合は、勇気を出して転職することで希望が叶えられることが多いです。

幸い、薬剤師の求人は世の中にたくさんあります。

自分のスキルアップにもつながるので、希望に沿った求人がないか、探してみるといいでしょう。

転職理由⑧ 患者さんともっと触れ合いたい

特に企業薬剤師の方の場合、患者さんと触れ合う機会がほとんどないため、患者さんとの関係を大切にしたいという方は転職を検討することがあります。

企業薬剤師は、薬剤師資格を生かし、企業内で開発・学術・品質管理などの部門に属して仕事をしています。

企業内では、特定の人とのみ接する仕事が多いです。

そのため、「もっと色々な人と触れ合いたい」という方の場合は、他の職種が向いている場合があります。

薬局や病院では、日々色々な患者さんと接するので、発見がたくさんあります。

また患者さんと話すことで、自分の知識が不足している部分が見えてきて、勉強するきっかけになる場合も多いです。

色々な人と話して刺激が欲しい、薬剤師の知識を活かして患者さんの役に立ちたいという思いがある方は、調剤薬局やドラッグストア、病院薬剤師の仕事がおすすめです。

薬剤師の転職理由の伝え方

転職を決めたとき、それを周りの人に伝えるのはちょっと勇気がいることです。

余計なトラブルを引き起こさないためにも、転職の理由を伝えるときは少し慎重になることが大切です。

以下に、具体的な方法をご紹介します。

まずは素直な転職理由を理解する

自分の考えを他の人にしっかり説明できるようにするためにも、自分がなぜ転職したいと思ったのか、理由をはっきりさせておくことが大切です。

転職理由は前向きな理由ばかりとは限りません。

「残業が多くて辛い」といったネガティブな理由の場合は、「自分の時間を大事にしたい」といった、ポジティブな理由に変えて伝えることが必要です。

そのためにも、転職の理由は明確にすることが大切です。

もし転職理由を説明するときに嘘をついてしまうと、つじつまを合わせるためにまた嘘を重ねてしまい、バレてしまった時にトラブルになりかねません。

今までお世話になった職場の人たちと、気まずくならないためにも、自分の考えを明確にしておきましょう。

ポジティブに伝える

今の職場に不満があって転職する場合は、トラブルを防ぐためにも「ポジティブな意味合いに変換する」ことが必要です。

「この薬局でこのまま働いていても、昇進しそうにないし将来性がない…」といった場合は、「将来的にはマネジメントをやっていきたいので、勉強のため」といった理由に変換が可能です。

「薬局のやり方に不満がある」といったものは、「違う会社のやり方を勉強したい」といった風に伝えるといいでしょう。

このように、「不満」に思っている点を改善したらどうなるか、その先の部分のみ伝えることで、ポジティブに伝えることが可能になります。

転職支援の会社を利用する場合は、転職理由の伝え方も相談に乗ってもらえることがあります。

不安がある方はぜひ利用してみるといいでしょう。

薬剤師の転職を成功させるコツ

転職活動は、自分ひとりだけで行うには限界があります。

日中は働いて、夜に転職活動をして、有給を都合して面接のスケジュールを立てて…といった作業はなかなか大変です。

今の職場をトラブルなく退職し、より条件のいい職場に移るためにも、転職のコツを以下にご紹介します。

転職エージェントに相談する

転職をスムーズに、トラブルなく進めるためには、転職エージェントを利用するのがおすすめです。

転職エージェントでは、実際の転職活動に対するアドバイスだけでなく、今いる職場を退職する際の相談も受け付けてくれます。

薬剤師だと、先輩や人づての紹介で就職した場合、就職活動をしっかりやらなくても内定がもらえていた方もいるのではないでしょうか。

転職エージェントでは、履歴書の書き方や、面接の対策をしてもらえます。

面接対策では、その企業でどのような質問があったかなど、データを元にアドバイスしてもらえます。

また、今いる職場を退職する際、本当の理由を伝えるとトラブルになってしまう場合もあるかと思います。

そんな場合も、転職エージェントが相談に乗ってくれ、角の立たない言い方を一緒に考えてくれます。

これら転職エージェントのサービスは、無料で受けることができます。

自分だけでの転職活動に不安のある人は、ぜひ利用してみるといいでしょう。

薬剤師の転職におすすめの転職サイト

薬剤師はどこも人手不足の傾向が続いており、転職をサポートしてくれる会社が多く存在します。

その中で、おすすめの転職サイトを以下にご紹介します。

自分の求める条件にあったサイトを選び、転職をスムーズに進めていきましょう。

薬キャリエージェント

薬キャリエージェント

薬キャリエージェントは、ソニーのグループ会社である「エムスリーグループ」が運営している転職サイトです。

エムスリーグループは、医療従事者向けのコンテンツを扱うサイトを運営しており、その中で製薬会社や病院・調剤薬局とつながりを作っています。

2019年7月現在、55,000件以上の求人を取り扱っています。

薬キャリエージェントでは、調剤薬局の求人がほとんどで全体の8割ほどを占めています。

病院求人もありますが、全体の1割程度です。

調剤薬局への転職を検討している方にはおすすめです。

薬キャリエージェントは、対応の速さが特徴です。

電話面談を実施後、その日のうちには求人を紹介してくれると評判です。

また、子育て中の方向けの求人を集めた「薬キャリmama」を運営しており、派遣薬剤師の求人も豊富なので、ママ薬剤師にも人気です。

ファルマスタッフ

ファルマスタッフ

ファルマスタッフは、調剤薬局の「日本調剤」系列の転職サイトです。

日本調剤は全国47都道府県全てに出店しており、ネットワークの広さが売りの大手調剤薬局です。

2019年7月現在、55,000件以上の求人を取り扱っています。

調剤薬局系列の運営会社なこともあり、8割は調剤薬局の求人です。

また、日本調剤の薬局を紹介される率が高いと言われています。

ファルマスタッフの特徴は、「全国15ヶ所に拠点を持っておりエージェントと面談できる」という点です。

面接の前に実際の薬局を訪問して見学をセッティングしてくれることが多いです。

現場を見られるので職場の雰囲気がよく分かると好評です。

また、全国の求人を取り扱っているので地方で仕事を探す方も、希望の仕事を見つけやすいという特徴があります。

マイナビ薬剤師

マイナビ薬剤師

マイナビ薬剤師は、株式会社マイナビが運営する転職サイトです。

株式会社マイナビは薬剤師の転職だけでなく、看護師や医師、他のコメディカルの転職サポートも行っており、転職業界の大手企業です。

2019年7月現在54,000件以上の求人を扱っています。

求人の種類は、調剤薬局が6割を占めていますが、病院やドラッグストア、企業の学術・品質管理職の求人も取り扱っており、幅広い職種がそろっています。

ただし、派遣薬剤師の求人は扱っていないので注意が必要です。

マイナビ薬剤師の特徴は、「エージェントと対面で面談でき、手厚いサポートを受けられる」ことです。

エージェントと会って自分の希望を伝えられるので、細かい希望を伝えたり転職先の提案を受けたい方におすすめです。

また転職は初めてで、履歴書の書き方や面談など、いろいろサポートしてほしい方にもぴったりです。

まとめ

薬剤師 転職 アドバイス

薬剤師は1年間で10%の方が離職するというデータがあり、転職は珍しくありません。

薬局や病院で勤務していると、毎年のように人の入れ替わりがあるというケースもよく聞かれます。

薬剤師など資格のある職種のいいところに、「手に職があるのでどこに行っても仕事を見つけやすい」という点があります。

「もっと違う処方を見て勉強したい!」「新しく在宅に挑戦したい!」という方や、「ちょっと今の職場では人間関係が辛いな…」という方も、新しい職場に挑戦してみてはいかがでしょうか。

きっと転職サイトやエージェントの方々が、力強くサポートしてくれるはずです。