カワチで薬剤師として働くのはどう?基本情報から評判まで紹介!

薬剤師さんの中には、大手のドラッグストアチェーンで働くことを考えている人も多いのではないでしょうか。

大手ドラッグストアのカワチ薬品は、業界売上8位(2018年度)の人気企業で、転職先の候補に挙げる人も多いです。

ここでは、カワチ薬品の基本情報から、薬剤師として働く場合の給与や労働環境、評判などをまとめていきます。

カワチで薬剤師として働くのはどう?まずは基本情報から確認!

カワチ薬品に勤めている薬剤師は、どのような働き方をしているのでしょうか。

カワチ薬品で働く薬剤師の給与や勤務条件について、まとめていきます。

勤務形態

カワチ薬品の薬剤師採用は、新卒と通年の採用があり、通年採用では、正社員・パート・アルバイトという勤務形態があります。

新卒採用は、転居を伴う異動があるナショナル社員と、居住エリア内で勤務できるエリア社員に分かれています。

給料の詳細は後述しますが、どちらの採用で入社するかによって、給料が変わってきます。

初任給の段階から、転居を伴う異動があるナショナル社員の方が給料が高く設定されています。

労働時間

カワチ薬品で正社員として働く薬剤師の基本的な勤務時間は、9:00〜21:00のうち実働8時間です。(一部の店舗では22:00まで)

薬剤師のパート・アルバイトの募集要項では、

  1. 営業時間内で1日4~8時間、週3日以上
  2. 17:30以降の3時間程度

の、2パターンの勤務時間が記載されています。

ドラッグストアは店舗の営業時間が長いため、シフト制で人員を確保する必要があります。

パート・アルバイトの場合は、土日祝日や夕方以降など、混雑しやすい日・時間帯の勤務が求められるケースが多いです。

給料・年収・賞与

新卒入社の場合、初任給はナショナル社員が352,420円、エリア社員が324,930円(いずれも賞与年2回)です。

賞与額は公表されていないため、年収を正確に計算することはできませんが、社会人1年目の年収は500万円ほどと推定できます。

一方、通年採用で入社した場合、給与は年齢・経験を考慮して決められるようです。

実際に働いている人の口コミによれば、中途入社5年目の薬剤師正社員の年収は650~700万円(賞与年2回)です。

休日

労働基準法で定められた年間休日数は、105日以上となっています。

カワチ薬品は土日祝日も基本的に営業しているので、正社員の休日はシフト制であり、かつ年間110日と決められています。

この「年間110日」は、1ヵ月9日間の休み×12ヵ月=108日間に近い休み方をすると考えられます。

週休2日で土日祝日休みの人の場合は休日が年間120日ですので、カワチ薬品の休日は少なめにはなりますが、有給休暇などの休暇は別で取得できる制度になっています。

福利厚生

カワチ薬品の福利厚生には、

  • 厚生貸付金制度
  • 社員持株制度
  • 財形貯蓄
  • 団体生命保険
  • 団体自動車保険
  • 社員割引購入制度

などがあります。

厚生貸付金制度は、従業員が病気や災害、介護や教育、慶事などで資金が必要な場合、会社が資金を貸付してくれる制度です。

年収が高額といわれるドラッグストアの薬剤師も、急にまとまったお金が必要になれば、手元資金では足りないケースも出てくるかもしれません。

近年、大きな災害も増えてきましたので、この制度は一家を支えるありがたい制度ですね。

カワチの給料は他の薬局と比べて高い?

(※下記の薬局の給料・年収はいくらか、カワチと比較して高いのか、低いのかまとめてください)

カワチ薬品の薬剤師の給与は、中途入社1年目で450~520万円です。

この金額は、他のドラッグストアと比べて高いのでしょうか。

ここでは他の大手ドラッグストアチェーン店として、

  1. ウエルシア
  2. サンドラッグ
  3. ココカラファイン
  4. ツルハドラッグ
  5. スギ薬局

以上の5社と給与を比較していきます。

ウエルシア

中途採用入社1年目:517~560万円

カワチ薬品よりも高いです。

ウエルシアは数年前までは年俸制でボーナスの支給はありませんでしたが、現在は基本給355,000円と賞与2回になっています。これに加え、勤務地や経験に応じて手当がつきます。

また、1日1時間の見なし残業が給与に含まれています。

サンドラッグ

中途入社1年目:470~550万円

カワチ薬品と同じくらいです。

サンドラッグは勤務する薬剤師の平均年齢が32.5歳で、カワチ薬品(平均年齢33.2歳)と同じくらいです。

そのため、平均年収も同程度になるとも考えられます。

ココカラファイン

中途入社1年目:420~500万円

カワチ薬品よりも低いと考えられます。

ドラッグストア勤務の薬剤師の年収としても、あまり高くはないようです。

口コミの中には「ココカラファインの残業時間はドラッグストア業界では少なく、そのことも年収が少なめであることに関係している」という声もあります。

ツルハドラッグ

中途入社1年目:420~500万円

カワチ薬品よりも低いと予想できます。

ドラッグストアに勤める薬剤師の年収としては、あまり高くない金額です。

「基本的に年功序列の給与体系」という口コミがあり、年齢や経験によっては転職時にこの金額以上提示されるケースもあるようです。

スギ薬局

スギ薬局は調剤薬局部門とドラッグストア部門で年収が異なるため、ここではドラッグストア部門に限定して紹介します。

中途入社1年目:500~650万円

カワチ薬品よりも高いと言えます。

年2回の業績連動型ボーナスが支給されるのですが、その額は年間100万円ほどで、かなり好待遇のようです。

カワチで薬剤師として働いている人の評判は良い?実際に働いている人の口コミまとめ

カワチ薬品で働くのは、実際どうなのでしょうか。

現場で働いている薬剤師の声には、良い評判も悪い評判もあるようです。

実際にカワチ薬品で薬剤師として働いている人の口コミもあわせて、良い評判と悪い評判を紹介していきます。

良い評判

カワチ薬品の良い評判としては、「職場の労働環境は良い」「福利厚生が充実している」という声があります。

具体的にどのような点で労働環境が良いと感じるのか、福利厚生はどのように充実しているのかを紹介していきます。

労働環境は良い

カワチ薬品は、「店舗内の風通しはよく、意見が言いやすい」「学歴や年齢に関係なく、認められると昇進できる」といった口コミが多く見受けられます。

また、カワチ薬品は法令遵守の意識が高く、サービス残業を禁止しています。

長時間労働になりやすい薬剤師業界ですが、自分の意見が通りやすく、若くても頑張れば認められる雰囲気は、社員のモチベーション維持につながります。

風通しのよい社風や、残業は多いがきちんと残業代を支払ってもらえる点で、労働環境は良いと言えるでしょう。

福利厚生は充実している

充実した福利厚生の中でも、普段からメリットがあるものといえば、「社員割引購入制度」でしょう。

カワチ薬品では、医薬品以外にも食料品・日用品を多数そろえており、勤務先で買い物ができます。

生活必需品を割引で購入できるのは大きなメリットですね。

口コミによると、従業員は10%割引で購入できるとのことです。

また、福利厚生の一環として社員持株制度があり、自社株を購入することで、社員は会社の業績をより一層気にかけるようになります。

頑張って業績を上げる→会社から認められるし、持っている自社株の価値も上がるという構図になるため、社員にも会社にもメリットがあります。

悪い評判

カワチ薬品の悪い評判としては、「残業や休日出勤が多い」「人手不足」という声があります。

どの程度の残業時間で、どのくらい休日出勤があるのでしょうか。

実際に働いている人の口コミとあわせて、紹介していきます。

残業は当たり前・休日出勤する人も多い

元日以外はほぼ営業し、営業時間も長い店ですので、残業が多くなったり希望の休みがあまり取れない場合も多いようです。

「残業は当たり前」「希望の休みは月に2日しかとれない」という口コミもあります。

残業時間は月に25~50時間にもなるケースがあるようですが、最近は残業を減らすように指示が出るようで、少なくなってきているという声もあります。

以前は休日出勤して発注や棚替えなどをする社員もかなりいたようですが、「働き方改革」の影響もあり、最近は減ってきているようです。

人手が足りない

「常に人手不足」「人手が足りないため、残業や休日出勤が増える」という声もあります。

カワチ薬品に限らず、薬剤師の人手不足は、薬剤師業界全体で長年続いてきた問題です。

しかし、2006年度に薬学部が6年制になって以降、薬学部の新設が続き、薬剤師の数は年々増えています。

そのため、薬剤師不足は徐々に解消しつつあります。

人工知能(AI)の普及で薬剤師の役割が見直されてきていることもあり、人手不足は徐々に緩和していくでしょう。

カワチで薬剤師として働くには?求人を効率よく探す方法

カワチ薬品で薬剤師として働きたいと思っている人が効率よく求人を探すには、薬剤師の転職サイトに登録するのがおすすめです。

転職サイトに登録すると、コンサルタントが希望に沿った求人を探して紹介してくれるので、自分で探す手間が省けます。

転職サイトを活用する

転職した薬剤師の中には「ドラッグストアに転職すれば給与が上がると思ったが、思ったように給与が高くならなかった」という不満の声もあります。

転職サイトを活用し、コンサルタントに相談しておくことで、自分では言いにくい年収の交渉なども代行してもらえます。

転職で年収アップを希望しているなら、転職エージェントに「どのくらいの年収を希望しているのか」を伝え、具体的な条件を相談しましょう。

休日や勤務時間などの勤務条件にこだわりがある場合も、やはり転職サイトを通じて交渉してもらうのがおすすめです。

カワチで薬剤師として働こうと思ったら、必ず利用すべき転職サイト4選

カワチ薬品の薬剤師として働きたいと思った人に、必ず利用すべきおすすめの転職サイトがあります。

ここでは、薬剤師の転職において強い味方になってくれる、4つの薬剤師専門の転職エージェントを紹介していきます。

薬キャリエージェント

薬キャリエージェント

薬キャリエージェントは薬剤師の登録者数が最も多い転職サイトで、コンサルタントの満足度はとても高く、95%とのことです。

勤務条件に細かなこだわりがある場合でも、コンサルタントがなるべく希望に沿った求人を提案してくれることが、高い満足度につながっているようです。

初回の相談は電話のみで、転職者のニーズをかなり細かいところまで聞き取ってくれます。

その後も電話やメールでのやりとりですが、コンサルタントによるフォローは素早く手厚いため、初めて転職する人におすすめです。

カワチ薬品への転職を希望した場合も、勤務条件や給与について少しでも希望に近い求人を紹介してくれるでしょう。

医師・薬剤師の人材紹介を中心にサービスを展開しているエムスリーキャリアが親会社で、医療機関とのつながりが強いです。

そのため、求人数の少ない病院や製薬企業の薬剤師求人もそろっていると、評判です。

ファルマスタッフ

ファルマスタッフ

ファルマスタッフは、大手調剤薬局チェーンとして有名な日本調剤グループが運営している転職サイトです。

初回の電話でのやりとり後に直接個別面談をするので、小さなことも相談しやすく、初めて転職する人にもおすすめです。

履歴書を添削してくれたり、面接に同行してもらえるなど、フォローが手厚いので安心して任せられます。

ファルマスタッフが提案する求人内容は、主に調剤薬局やドラッグストア、病院です。

全国展開の大手や地方でチェーン展開している調剤薬局だけでなく、個人の小規模店舗も紹介しています。

カワチ薬品は東北・関東・中部地方を中心とした店舗展開ですが、ファルマスタッフは全国に拠点を構えているため、地方在住でも相談しやすいです。

リクナビ薬剤師

リクナビ薬剤師

リクナビ薬剤師は、大手人材紹介会社のリクルートが運営している薬剤師専用転職サイトです。

大手調剤薬局チェーン、ドラッグストア、製薬企業などが主な求人内容です。

特にドラッグストアの紹介求人数は業界の中でも多いと評価が圧倒的に高いので、カワチ薬品への転職を考えている場合にもおすすめです

条件がよい求人や漢方薬局などのレアな求人は非公開が多いのですが、リクナビ薬剤師は非公開求人もかなり多いと評判です。

コンサルタントとは主に電話やメールでやりとりをしますが、レスポンスが早くて紹介される求人数も多いので、短期間で転職したい人にも向いています。

ただし、派遣の求人紹介はしていないため、希望の雇用形態として派遣を考えている場合には注意しましょう。

マイナビ薬剤師

マイナビ薬剤師

マイナビ薬剤師は、大手人材紹介会社のマイナビが運営している薬剤師専門の転職エージェントです。

マイナビ薬剤師の口コミで好評価なのが、転職者との面談によるサポートです

直接面談することでニーズを引き出し、転職を手厚くサポートしてもらえます。

マイナビ薬剤師の求人内容は、主にドラッグストアや調剤薬局、製薬企業です。

ただし派遣の求人は紹介していないので、雇用形態として派遣を検討している場合は注意してください。

また、マイナビ薬剤師はブランクがある状態で復職したい人や未経験者向けに、相談会やセミナーを実施しています。

「カワチ薬品に転職を考えているが、ドラッグストア未経験」といった場合にも、相談しやすいので参加してみるのもよいでしょう。

まとめ

カワチ薬品は、業界上位の大手ドラッグストアチェーンで、充実した福利厚生と働きやすい環境を整えている会社です。

長い残業時間や休日出勤、慢性的な人手不足をマイナスポイントとして挙げる人もいますが、いずれも以前より改善しているようです。

働き方改革により、どの企業も残業を減らし、有給休暇を消化させる方向に向かっている現在、カワチ薬品も残業時間や休日出勤を減らす取り組みをしているのです。

今現在働いている人の声を聞き、新しい情報を手にするためにも、転職サイトをうまく活用していくと良いでしょう。